パラボ40でフランケンシュタイン その1

前回までの粗筋

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パラボ40をお迎えしてしまった・・・



そもそもパラボ40とは?

ボークスと並び、ドールを作っている大手のオビツ製作所は自社でも、1/3ドールではオビツ60や50を中心に販売しているものの製造メーカーとしての色合いが強く、他のドール販売店に自社商品を素体として納入するケースが多いのですが、特にオビツ50のフレームは優秀なので、ソフビ外皮を変えるなどして販売店ごとに差別化されたドールを出す事も有りまして、パラボ40もその一つだったりします。

ソフビ外皮を一部や全部変更しての販売はAZONや、やまと(そういえば、やまとは倒産してしまったので、今後はどうなるでしょうか?)がしていますが、パラボックスでは昔からフレームの寸詰めをして身長の低いドールを出していたりします。

パラボ40はその中でも一番背が低いタイプです。元々オビツ50は線が細くて人間離れした手足の長さだったので10センチ縮める事で、東洋人的な体のバランスに成っていて、マンガっぽい体系で可愛いらしいです。



と言う訳で、パラボ40をお迎えした訳ですが、何時も通り素体でのお迎えなのでメイクをしなくては成りません。パラボックスではヘッドメイク済みで、ドールアイやウイッグも付いて服や靴も付属しているオリジナルドールのセットが割かし安価に出されているので、わざわざ素体から頑張らなくても良いのですが、今回はちょっとコンセプトが有ったので、素体でのお迎えにしました。


かくして、そのコンセプトとは、ズバリ「人外キャラのドール」です。

ドールの沼は深く、ネットの海は広大なので、沢山の方が色々なドールをカスタムして居るのを見る事が出来ます。人外系のドールも有る程度居まして、エルフ系女子や角のついた子や、三つ目の女の子は有名なので、ドール好きの方なら一度は見た事が有るかもしれませんね。ソフビ外皮では少ないですが、キャストドールだと最初からそういうコンセプトで作られている子も居ます。

そして、そういうドールを見ていたら、ウチにもそういうドールが居るべきだ!という気持ちが強く成り、同じく身長の低いドールもお迎えしたいところだったので、今回の企画が始まった訳ですね。

さて、有名どころのモンスターとか妖精さんの類は既に作っている方が多いので、マイナー所を攻めようと言う事で、今回はフランケンシュタイン系で行くことにしました。フランケンであれば、千葉ドール工房の革や金属を使った細工が生きるのでは?と考慮しての事でもあります。

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まずは頭部の紹介。今回は素体に付属する開眼娘ヘッドにメイクしてゆきます。開眼娘ヘッドはパラボックスオリジナルのヘッドです。元々眠り姫という、瞼のあるドールヘッドの目の部分を削った物なので、オビツ系に良くある器具や接着剤を使わずにドールアイを固定できる目玉袋は有りません。ちなみにこの後に同じパラボックスから発売されたAIちゃんや姫姉ヘッドには目玉袋が付いています。

ヘッドサイズとしてはオビツ50の純正の物とそんなに変わらないですが、正面から顔を大きく見せる為か、上から見ると三角形だったりします。なので、顔自体は少し平たいです。平たい顔族です!

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映画のフランケンシュタインは別に縫い目が有るだけですが、今回はブラックジャック先生のように皮膚の色を途中で変えてみることにしました。薄くキメの細かいオーストリッチの革を濡らして、ドールヘッドに押し当てる事で、形を定着させます。

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乾かすとこんな具合に形が残ります。

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今度は頭部の方の加工です。幾ら薄いとはいえ、革にも厚さが有りそのまま貼ると出っ張ってしまいカッコ悪いので革を張る部分を工具で一ミリくらいの深さに削ります。又、この時点で縫い目を作る為の穴も空けておきました。額にも装飾で溝を掘っています。

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加工が終わったらスミ入れです。別に境目だけ塗装すればいいのですが、何処を削ったのか解りやすいように塗ったら凄くグロテスクに・・・

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革を接着してやっと見られる感じに。

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あらかじめ作って置いた金属パーツをボルトで留めます。写真には映っていませんが、両方のこめかみのあたりには強力な磁石も仕込んでおきます。

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革を縫う為の糸を実際に通して縫い目を付けました。又、磁石を仕込んで、ボルト型マグネットをくっつける事で、フランケンシュタインのチャームポイントと言える頭のボルトを再現!!

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最後に口と片目をメイク。何時も通り単なるラッカー塗装ですが・・・

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ドールアイはこちらもパラボックスが代理店で販売しているアメリカの中二病テイスト溢れる一品を使います。瞳が魔法陣で、白目の部分が黒いと言うキワモノ。

原作のフランケンシュタインはマッドサイエンスの産物でしたが、この子の場合は瞳の印象からしても、もう少しオカルト的な立ち位置に成りそうですね。キマイラとかホムンクルス的な・・・



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そして、遂に完成!

最初は両目ともこのアイにしていたのですが、いまいち可愛くないので片方は普通のオビツのオリジナルタイプの目玉にしてみました。オッドアイにする事でキマイラ感が増し、ドールとしての可愛らしさもUPしたかな?

ウイッグはゼファーの廃番として投げ売りされていた前髪の無いもの採用し、額の装飾が良く見えるようにしてみました。

頭のボルトは磁石で引っ張り合っているので、ウイッグの上からも難なく装着出来ます。他の形のマグネットを付けて遊んでも面白いかもしれませんね。


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生身の方。メイクをネイビーブルーのラッカーで行ったので、目の色もグレーにして統一感を持たせました。魔法陣の目の方はホログラム仕様なのか、見る方向によって銀に成ったり、青紫に成ったりします。

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ちなみに服は自作。40センチドール対応の服は、主流の60センチドールに比べると限られるので、欲しいデザインのは自分で作らないといけなかったり、自分で作るにも型紙自体が少ないので自分で有る程度、型紙も作れないといけなかったりと、面倒ですが、慣れれば大したことは無いです。売り物に出来るほどのクオリティーの物を作ると成ると、私には無理ですが・・・


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謎の生命体側。

ダチョウの革なので、かなり表面の質感が独特というか、鳥肌ですね。目の不思議さが際立ちます。




と言う訳で、今回はヘッドメイクまででした。

次は手の部分も改造しましたのでその紹介を出来ればと思います。
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