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フォビオン案件2

前回からの続きです。

前回の話はこちら↓
フォビオン案件。

と言いましても、そもそもカメラの話に需要があるかどころの話ではなく、こんな新しくも無いカメラの話に需要があるか?という問題がありますが、ドールの撮影におけるフォビオンセンサーでの撮影にはどういったメリットデメリットがあるかという事について語っている記事も無いと思いますので、一応つらつら書かせて頂きます。

まあ、ドール沼な方はカメラも沼な方も多いと思われるので、もし気に成ったら読んでみてください。



前回でも説明しましたが、sd quattroには手ぶれ補正はありません。そしてシャッターショックも割とあって、レリーズボタンもルミックスG9の様にフェザータッチではないので、どうしてもブレます。

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と言う訳でカスタム。

L字のクイックリリースプレートとレリーズケーブルを追加しました。三脚はその辺にあった200円くらいのやつに余っていた小さい自由雲台付けて、プレートにオマケで付いてきたアルカスイスのプレートを乗せた即席品なので改善の余地がありますが・・・あと、レンズ保護用のUVフィルターも装着。

L字プレートは、よくAmazonで売っている汎用品です。このカメラ専用のは流石に出ていません。まあ、千円ちょいの割に作りは良好。

レリーズケーブルはコンパクトカメラのdp quattroでも使える奴です。fpからは違うレリーズケーブルに成っていますね、流用できないのかもしれません。こちらは定価4000円くらいですが、だいたい実売3000円くらいで買えます。プラですがsd quattroの表面と同じようなザラザラした感じの仕上げで悪く無いですが、純正品としては安い方とは言え、普通のメーカーのカメラなら互換品のケーブルレリーズが千円くらいで買えるので・・・うーん。



s-P1002423.jpg
そんなわけで、事務所のバーコーナーで撮影。照明を点けていても結構薄暗いです。

かなり暗くて、マイクロフォーサーズなのに普通に撮れるルミックスG9.……

本編と話題は変わりますが、G9に限らずルミックスシリーズは凄く良いです。おススメ。何がお勧めか、電気屋で触れば解ります〈今は伝染病の問題があるのでダメですが〉。本当に使いやすい。特に設定まわり。

家電大手のパナが作ってるだけあって、老若男女どんな人が使っても使えるような直感的な解りやすさ、操作性の良さ、キャノンとニコン良いところをパクってブラッシュアップした感じで家電屋のカメラなのに、カメラ屋のカメラという感じがあります。でも、触れば良さが解るのに、そもそもある程度デカい電気屋じゃないとルミックスシリーズ自体置いてないんですけどね!!もっと広報活動頑張れよ……



最初に書きますが、sd quattroはといいうよりフォビオンセンサーは高感度に超絶弱いのでISO感度は常に100です。

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F1.4で撮って出しです。シャッター速度は1/8秒なので三脚が無いと絶対ブレますね。

前回もそうでしたが、まあ、撮って出しは確認用。世の中ほぼ全てのカメラメーカーは撮って出しの美しさを宣伝しますが、シグマはRAW現像推奨なので、RAW弄るの好きな人じゃないと厳しいです。

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RAW現像した物です。オールデイズ風にしています。F1.4なのでかなりボケます。


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続けて被写体深度を稼ぐためにF16で撮影。露出時間は驚異の15秒。ヤバすぎます。

s-SDIM0031.jpg
この写真はかなりお気に入りです。さっきの写真と同じでオールデイズ風にしています。60年代風のハイキーなポスターぽくって素敵。パンフォーカスなのでさらにポスターらしさに磨きがりますね。



そしてここからが今回の本題。

SFDモードです。スーパーファインディティールモード、通称『少しでもふらついたらDEATH』モード。〈元ネタは安倍吉俊氏の『沼にとびこめ!!』〉
露出変えて7枚連射する事でダイナミックレンジが広く高精細でノイズレスな画像を生成できるというシステム。

こういう謎のシステムはメーカーごとにありますよね。Panasonicの場合は4K、6Kフォトとかあります。こっちはピントを二か所以上に合わせたりとかいろいろできます。手振れ補正を応用してちょっとづつ連射する事で超高画素な写真を撮るハイレゾモードとかもありますね。

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SFDモードで撮った物です。
当倍で見ると実感できますが、目に見えて低ノイズでダイナミックレンジもすごいです。

その効果により完全な質感表現。そうです。完全に表現しすぎです。ドールの肌が完全にソフビそのものに見えます。座っているラジオのプラスチック感もかなり増しています。それと比例して革や金属の実感が非常にカッコよく再現できています。

別にソフビドールだから悪いと言う訳ではなくて、ABS樹脂の小型ドールでも、SDのようなレジンのキャストドールだとしても、樹脂は樹脂として完璧に表現されるので、ドールの人間らしさみたいなものが表現しづらくなります。

例えば、レタッチソフトで球体関節ドールの関節部分をぼかしたりして、ドールを人間らしく見せる写真表現がありますが、そういう『良い意味での嘘』が、この写真には無いという事です。

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同じ写真をモノクロ出力した物です。フォビオンは三層全てから照度情報も読み取れるので、普通のカメラよりも適切な明暗の情報を取得できます。

こちらは、モノクロなのにカラフルな感じで、かなり良い雰囲気。APS-Cサイズですが、よくフルサイズや中盤カメラで見かける優しい感じの濃淡が表現できます。

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昨日も掲載した普通のモードで撮った白黒は解像感重視の力強い印象で、筆者はこっちの方が好み。



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最後にカメラが来た初日に、普通モードで適当に撮ったワニ革鎧の写真です。

赤系の素材を多用していますが、それぞれの赤いパーツ〈革とか、布とか、宝石っぽいプラパーツ〉が混ざり合わずに質感を表現できています。ベロア調の布の質感が特にいい感じ。

つまり、まとめとして何が言いたいかと言えば、sd quattroを使うと幸せに成れるかもしれないドールオーナーは・・・

・ドールの身に着けている革とか、金属とか、布とかで構成された衣装やアクセサリーなどを重視して撮影したい。
・動画?なにそれ美味しいの?
・スマホ、SNS連携?何それ美味しいの?
・カメラの機能性とか便利さとか求めていないし、むしろ不便なくらいの方がカメラは良い。
・撮って出しとかそもそも使わない!RAW現像最高!たとえ、純正ソフトが多少もっさりでも関係ない!
・三脚は常に持っている。外出時に三脚持たない人とかいるんですか?
・滅びゆくシグマSAマウントと心中する決意がある。
・ドールのソフビな肌はソフビだから良いんだ、ソフビをソフビとして表現する事こそが真のドール道!
・そもそもシグマのカメラを使う覚悟がある!


という方に限られます。

それでも、sd quattroが発売された4年前とは比べ物にならないくらい充実したフルサイズセンサーの最新のカメラとどの程度まで画質と言う観点で明確に優位性を見出せるかと問われれば微妙です。〈YouTubeとかの比較動画では結構頑張っている、ぶっちゃけ勝ってる動画もある印象ですが……〉。それでも、カメラって画質だけで戦う物でも無いわけで・・・まあ、値段だけ見ればsd quattroの圧勝ですが。


そういう意味で今このタイミングでsd quattroを、おススメできるかと問われればおススメできません。


ただ、おススメ出来ないけど、筆者は気に入っています。


と言う訳で、今回はここまで。



一応、最後に捕捉です。かなりマニアックな内容なので、SAマウントやLマウントに興味ない人は読まなくてよいです。

滅びゆくというか、メーカーからこれ以上新製品は出さないと宣言されているSAマウントですが、将来的にLマウントに移行する予定の場合はマウントアダプターもあれば、マウント交換サービスもあります。〈Lマウントへのマウント交換は一部のレンズは対応していないので対応表を観てね〉どっちも1万円くらいです・

まあ、ソニーのEマウント用アダプタやマウント交換サービスもあるのですが、どちらもLマウントへの移行費用に比べるとかなり高額です。こちらの費用は物にもよりますが普通に三万越えとかになります。

シグマ的には、SAを買い支えてくれたユーザーに、同社が新しく採用し始めたLマウントへの誘導を安価に行う事でユーザーに恩返しをしつつ、囲い込みの行っているのだと思います。

筆者はPanasonicユーザーなので、前からLマウントに興味があり、思い切ってSAマウントを導入したというのもあります。〈被写体深度の関係があるので、マイクロフォーサーズは使い続ける予定ですが〉

問題はLマウント版のフォビオンセンサーのカメラの発売が延期されまくっている事です。

その代わり、世界最小のフルサイズ機であるシグマfpが出ていますね。こちらはメカシャッターを省いた、いさぎの良い〈良すぎる〉設計。シグマのカメラはこれからメカシャッターは付けないスタンスらしいです。レスポンスや機能もシグマとは思えないというか普通のカメラ風なのでびっくり。フォビオンって本当に処理が大変だったんだなぁと実感出来ます。

Lマウントのフォビオン機の開発遅れているのは、主にセンサー周りで、そもそもsd quattro時代にフルサイズセンサー作れなかったからAPS-Hになったわけで。フルサイズのフォビオンセンサー、しかも今度からクアトロ以前の1×1×1のシステムに戻るのでさらに生産が大変みたいです。

ただ、ここからは私の勝手な見解ですが、一応、噂ではセンサー製造の歩留まりに問題があるから~みたいな感じですが、そもそも歩留まり無視してとんでも無い価格でシグマはカメラ出してたこともあるので、どうなのかなぁと。

だったら、sd quattroの時の様に、最初にAPS-Cだけ出しといて、上手くいきそうなら大型センサー版出せばいいと思いますし〈といいつつ、APS-Cとフルサイズだと倍くらい違うので処理能力とか熱〈フォビオンは爆熱〉とか考えると筐体自体変えないといけないかもですが〉。

そんなわけで、メカシャッター無しの部分が結構影響してそうな気がします。そもそも読み出しが早いベイヤーセンサーでもメカシャッタが無いとローリングシャッター現象があるのに、情報量が多くて、読み取りが遅いフォビオンでメカシャッター無しは厳しいというか、出来るけど動体が全然撮れない状態なのではと・・・

と、言いつつも、そもそもフォビオンで動体撮らないから問題なくない!?とも思いますが、このご時世で動体撮れない写真機ってどうなのよ?とマーケティング的には考えるでしょうし、などなど色々考えると楽しいです。

そういう意味で、調子が凄く良ければ来年出るかもしれないフォビオンのフルサイズ機が待てない人はsd quattro買っちっても、マウントコンバーターでレンズ使いまわせるので良いかもしれません。ただ、APS-C用のレンズはフルサイズだとケラれが出ますので注意。まあ、APSクロップモードは導入されるとは思いますが。

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千葉DOLL工房

ドール用品制作ディーラー千葉DOLL工房のブログです。

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